アルコール投与による胃液中のアセトアルデヒド濃度を減少させる効果
お酒に弱いALDH2不活性型(アルデヒドデヒドロゲナーゼ2)では、飲酒後の胃液中のアセトアルデヒド濃度が著明に上昇し、胃がんリスクが高まる。
(アセトアルデヒド=発がん物質)
●ALDH2活性型で67%
●ALDH2不活性型で60%
減少させることができる。
Effects of ALDH2 genotype, PPI treatment and L-cysteine on carcinogenic
acetaldehyde in gastric juice and saliva after intragastric alcohol administration.
掲載誌 PLOS ONE
【研究発表】L-システインによる膵β細胞からのインスリン分泌攪乱機構の解明 - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース
L-システインによる膵β細胞からのインスリン分泌への影響について
2型糖尿病では血液など細胞外液中のL-システイン濃度が長期的に上昇することが報告されている。
多量のL-システインが細胞内に取り込まれることでPKM2タンパク質の四量体形成阻害による機能不全とそれに伴うグルコースからのピルビン酸やATPの産生阻害が引き起こすことで2型糖尿病の発症や悪化に関与する可能性が示されている。
L-システインを添加した細胞外液で膵β細胞を長時間処理すると、L-システイン非添加の場合と比較してインスリン分泌量が著しく低下することを明らかにした。
また、L-システイン添加により、グルコース刺激に伴い速やかに起こるインスリン分泌の第一相とその後緩やかに続く第二相の双方が阻害されるという、糖尿病下の膵β細胞のインスリン分泌不全と同様の現象がおこることを発見した。
【研究発表】L-システインによる膵β細胞からのインスリン分泌攪乱機構の解明 - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース